実はここはネズミの食害が悩みの種らしい。ジョーはチョコレートを餌にネズミとりを仕掛けたというので、ならってやってみた。ところが敵はなかなか賢い。チョコレートだけがなくなって当のネズミは一向につかまらない。間抜けなビギナー農家を尻目にネズミは大暴れ。かわいそうな雪菜は次々に餌食になった。
外の作業はさすがに辛くなってきた頃、温室を借りることにした。温室と言ってもガラスは入っておらず、骨組みだけ。6人がかりで巨大なビニルシートを張った。翌朝起きられないほど筋肉痛になったが、とにかくシートが張られ天井ができた。普通のビニルハウスよりも天井の高いのがよい。両側の入り口サイドはクリスが根気よくガラスを張って、何とかビニルハウスが完成した。
ハウスの作業の快適なこと!外では真冬の格好をしているというのに、室内は25度を越える暑さだ。タンクトップで作業をする日もあった。真夏は水着で仕事をしなくてはならないかもしれないと冗談を言い合う。
2007年9月13日木曜日
ウェールズで有機農家になる2
10月の気温は最高でも15~16度。寒い日は2~3度近くまで下がることもある。ちょっと寒すぎるだろうと思ったが、ものは試しだ。ほうれん草、水菜、雪菜を直播してみる。にんにく、玉ねぎも植えつけた。播種後約5日で水菜、雪菜が芽を出した。ほうれん草はどうも失敗したようだ。やはり発芽には気温が低すぎたのだろう。せっかく芽を出したと喜んだ水菜と雪菜も、いつの間にか姿を消している。これも寒さでやられたのだろうかと訝しがっていたら、ネズミの仕業ということが判明した。
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