2007年9月13日木曜日

ウェールズで有機農家になる3

ビニルハウスができてだいぶ栽培計画に幅がでてきた。この辺で真面目にデザインプランが必要だ。私もクリスもウェールズではもちろん、室内栽培の経験はない。そこでガーデンデザイン・ミーティングを提案した。

この辺りは
CATの影響か、有機農業や自然保護など環境問題への関心が高くいろいろな取り組みがされている。その人たちの知恵を借りない手はなかろう。デザインやオーガニック農業の技術はもちろん、資材や種などの調達先、行政の補助金やマーケティングなど、ここで初めて農業に取り組むために必要なことを教えてもらいたい。初めての土地で共通の趣味や関心をもった友達をつくるにも役立つだろう、とわくわくしながら準備をする。

初めてのミーティングはハウスの中で行った。コミュニティガーデンを運営していたクローイは、過去に温室でメロンを作ったという。熱帯の果物も栽培可能だということがわかってリンが興味を示していた。

つる性の雑草については、根気よく除根するしかなさそうだ。使わないときはできるだけダンボールやプラスティックシートで覆うこと、耕運機は根を細かく刻むだけで、すぐに生き返ってくるからヤブ蛇だということがわかった。その他、ハーブの使い方や温度管理のことなど参考意見が聞けて、多いに勉強になった。

ミーティングの後で参加してくれた人たちに日本食をふるまった。参加者の半分がベジタリアン。そのうち2人はビーガンと言われる超菜食主義者で魚も卵もダメときている。栗ご飯、ひじきの煮つけ、ほうれん草と人参の胡麻和え、ナスとカボチャの煮びたし、豆腐とトマトのサラダ、精進料理のようなメニューになったが、なかなか好評だった。

こちらの人はオーガニック野菜にはとても関心が高く、有機で野菜を作っていると言うと、まだ種を蒔いたばかりというのに売ってくれと頼まれるほどだ。それはそれで嬉しいのだが、彼らは食べることそのものにあまり興味がなく、白菜やニラ、春菊など何でも生で食べてしまう。サラダ以外に葉モノの食べ方を知らないのか、研究しようという意欲もなさそうだ。

作物を作ることだけでなく、料理や食べることも含めて学んだり交流できたらいいなと思い、今後も定期的にミーティングと会食をしようと考えている。

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