2009年3月17日火曜日

行政との連携がキー(クリスの話/トランジション・ルイス)

2年前にTTLewesの主催したオープンスペースに参加したとき、市役所の持続可能エネルギーの担当者だったマシューから再生エネルギーの会社をたちあげないかという提案があったんだ。それがきっかけであっという間にOvesco(社会的企業)を設立することになった。すでにエネルギー系の会社を経営していたハワードの後押しも大きかったと思うよ。僕?それまでは建築デザインの仕事をしていた。ロンドンの大都市を転々として華やかなビルを設計する仕事にうんざりしていた時期だったから、会社を辞めてこの仕事を引き受けることにしたんだ。もっともこれだけじゃ食べていけないからここはパートタイムで週2日だけ、外でも多少は稼いでるけどね。このオフィスはOvescoとTTLewesが一緒に借りてるから、ときどきはTTLの広報なんかの仕事もするよ。


当時、市役所は太陽温水パネルを普及させるための補助金をつくったけどほとんど利用されない、当時請け負っていた企業はロンドンの会社だったのかな、あまり熱心ではなかったらしい。地元にネットワークがあって、単なる金儲けじゃなくて環境問題に真剣な企業がほしかったんだ。マシューは積極的で、入札プロポーザルの準備も手伝ってくれた。結局、前に請け負っていた会社よりも僕らは2倍以上の実績を出してみんな喜んだというわけさ。でも、来年また入札があって続けて受注できるという保障はないけどね。

行政職員との協力的な関係は成功の秘訣のひとつだろう。ルイスの場合、ラッキーとしか言いようがないけど、たまたまマシューのような熱心な担当者が向こうから来てくれらんだからね。でも、そうじゃないケースでも、こちらから一生懸命足を運んで活動をPRすることも大切じゃないかな。行政の側も、よい協力者を探していたり、助成金の使い道に困っているケースもあるからね。

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