2009年3月17日火曜日

上手に人を巻き込んで(アンディの話/トランジション・ルイス)


2006年の11月にエイドリアンに誘われて、それからトランジションにはまっているの。そのときはまだルイスに引っ越してきて3ヶ月だったけど、それがきっかけで本当にこの町が好きになったわ。これまでロンドンに12年、ブライトンに5年住んだけど、私は南アフリカ生まれのユダヤ系というマイノリティに属するせいか、どこもここは自分の町だという気がしなかったのね。ルイスの人びとは異文化や新しいものにオープンで理解があるし、私もすっかり地元に馴染んでいるの。そういう意味で、トランジションにはぴったりの文化というか土地柄だったんでしょうね。
だから、私たちが最初に集まってからわずか4ヶ月でお披露目ができるまでに盛り上がったのね。もっともその4ヶ月は本当に死に物狂いで働いたわよ。私も広報を担当して、1000ポンドの寄付金を集めるのにすごくがんばった。うちの息子は当時6歳だったけど、一緒にチラシを配ったりして、あの子にとってもとてもいい体験だったと思うわ。コアメンバーは初め8~10人くらいいたけど、最終的に5人になった。特に専門家という人はいなかったけど、そのうちいろんな人が集まってきて、アート、ビジネス、エネルギー、食、健康、教育、交通などのグループがたちあがっていったのね。お披露目をした時点でコアメンバーは解散というか、それぞれのグループに入っていったの。今は、主に心と魂グループに所属している人が多いかしらね。
(写真上:ルイスポンドで支払いのできるパブ)

 どうしてそんなに早く広がってお披露目に至ったかって?プレスリリースがコツかしら。地元の新聞が協力的だったし、それ以外にもニュースレターを発行したりして積極的に広報したから。
 あと、映画やイベントに参加した人には毎回アイデアを書き出してもらって、たとえば「役所がすること」「私ができること」みたいなノートを張ってもらうのね。もちろん連絡先もきちんと管理しておいて、後日フォローアップやサジェスチョンをして上手に人を巻き込んでいったの。 特に力を入れたのは「スキルの再習得」イベントで退職者とか時間のある人を誘ったことね。小さくてもいいからアクションを続けていくことが大事じゃなかしら。

 チャレンジ?お金が課題でしょうね。今は誰も給料をもらっていなくて、イベントごとに助成金があれば多少の謝金を払うくらいだけど、将来的にはこのやり方はどうかしらね。ただ、使い方については透明性が大事で、情報をきちんと共有したりフィードバックすることに気をつけるべきでしょう。

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