2009年3月17日火曜日

ユーモアのセンスが大事(エイドリアンの話/トランジション・ルイス)


2006年の9月に最初にロブの話を聞いてすごくショックを受けて、早く何かしなくちゃって思った。片っ端から友達や役場の人に話したりして仲間を集めてグループが発足したのが11月。それまで学校の立ち上げ運動に参加したことはあるけど、特に環境問題に詳しかったわけでも活動家だったわけでもない。最初に集まった15人が10人になり、最終的には5人になったけど、そのコアメンバーもみな専門家ではなかった。コミュニケーションや広報に長けている人たちだったけど。素人がハンドブックを真似してやっただけよ。

 お披露目までの4ヶ月は毎週にミーティング、隔週のイベントで映画を観たり講演を聞く会を開いてとにかく啓発活動と人集めに力を入れたわ。特に相手を選んで来てもらおうとはしなかった。確かに中流白人だけだったかもしれない。でも、行動しようという体制にある人からやれればそれでいいんじゃないかと思う。興味のない人はその後。動ける人が動いているうちに活動は広がっていくと思ったの。動ける人という意味では、退職者や学生みたいな時間のある層が有力かもね。あと、役場の担当者に声をかけたら市長やジャーナリストにも話しがつながっていって、広く人を巻き込む結果になった。コアグループが5人に落ち着いた一方で、メールやニュースレターで呼びかけをするうちに、活動メンバーは150人くらいまでに広がった。オープンスペースはいろんなアイデアを聞くのに有効。あれがきっかけでプロジェクトが始まっていった。プロジェクトグループが立ち上がりそうになってきた2007年4月にお披露目をしたの。その後も7月までに10件のイベントを開催して、その間もウェブやニュースレターでお知らせをし、メールで参加者のフォローアップは継続して行って、盛り上がりができてきた。「答えはない。あるのは問いだけ。でもみんなでその答えを探そう」ってことでしょ。気持ちの盛り上がりが大切。その際大事なことは平易な言葉で語りかけることね。相手は普通の人ということ、人の気持ちがどうやってポジティブな行動に移っていくかということを意識して。

 お披露目の後、コアグループはそれぞれのプロジェクトグループに所属するようになった。7月には「目的と原則」を確認するミーティングをやって、以後は月1回のフォーラムでそれぞれのグループの進捗状況を報告することになっているの。基本的にそれぞれのグループは独立していて、それぞれイベントをやったり会社を設立したりしている。中にはリーダーがワンマンだったり、うまくリーダーシップがとれなくて進まないグループもあったわね。そういうときは他のグループが仲裁に入ってサポートしたりもしたの。今は正確に何人活動しているかわからないけど、メーリングリストの参加者だけなら500人くらいいるわ。

 長くやっていればトラブルも当然出てくるわよ。私だって、突っ走りすぎだとか、いろいろ言われたこともある。この問題ってすごく深刻でしょ。困難や問題ばかり見ていると暗くなっちゃうから、どんなときも気持ちをポジティブにしていられるようなユーモアのセンスは大切ね。

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